けものフレンズ第1話から第10話までみた感想、考察②。伏線の隠され方。野中サーバルちゃん。ネタバレ注意

続きです。

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考察の端緒

第9話「ゆきやまちほー」で初めて「ミライさん」というワードが登場しました。しかし、そのミライさんと話していた人物は9話では直接的には描かれませんでした。

それが誰なのか。第10話で明らかになりました。サーバルちゃんのような人物、フレンズでした。ただし、声優さんが違います。映像に映ったサーバルちゃんのCVは野中藍さんが担当されていました。

第9話時点でのスタッフロールでは「???? ????」と表示され、そのキャラクターも、声優さんも明らかではありませんでした。

しかし、アプリ版に詳しい視聴者、または声優の野中藍さんを知る視聴者であれば、第9話の時点でこの声はなんのキャラクターなのか、気づくことができました。

「この音声のCVは野中藍さんだ。そして野中さんはアプリ版サーバルちゃんのCVを務めていた人だ。とすれば、この声の正体はサーバルなんだ」と。

しかし、9話時点で、この声の主がサーバルちゃんであると気づくには、別のアプローチもありました


「ミライさ~ん!見て見て~!これって海じゃないの!?」

野中サーバルちゃんの発言です。第9話での音声はこれだけです。この質問に対してミライさんは答えます。

「え~、それは海じゃないですよ。」

ここからわかるのは、「話している人物は海を知らない。そして、何かを海と勘違いする人物」ということです。

それだけでサーバルちゃんにたどり着くことは可能でした。


第8話「ペパプライブ」Bパートでサーバルちゃんは「海」を知らないことが明らかになっていました。

イワビー「次は海の近くでライブがしたいぜ」

サーバル「海?」

イワビー「知らないのか?パークの周りはぜ~んぶ、海なんだぞ」

サーバルそうなんだ~」

第8話の時点でサーバルちゃんは海を知らないことは明らかでした。


続いて、第9話「ゆきやまちほー」Aパート。

源泉の近くまで行ったときも、噴き出る温泉(間欠泉?)をみて、サーバルちゃんが自慢げに勘違いを披露してしまっていました。

サーバル「わ~!あそこ、何か出てるよ!?」

サーバル「ん?私、わかったよ!」

かばん「どうしたの?」

サーバル「波打ってて、暖かくて、泳げる!これが海なんだよ!」

ギンギツネ「ちがうわ」

キタキツネ「これ、海じゃない」


同じく第9話Bパート。

サーバル「海ってそりじゃないと入れないの?」

ギンギツネ「入れるけど?あなた泳げるの?」

サーバル「え、海ってそんなに大きいの?」


特に二つ目の海の勘違いはミライさんと野中サーバルちゃんとのやりとりに、ほぼ完ぺきに対応しています。

このようにして、野中藍さんもアプリ版も知らないし視聴者であっても、この声がサーバルちゃんであると気づけるように演出がされていました(こうしてみれば野中サーバルちゃんが何を見て海と勘違いしたのかは、間欠泉を見て勘違いしたのか?と深読みもできます。)。


ここで注目したいことは、「一見すると、笑えるシーン、ツッコミ所なのだけど、それが伏線になっている」ということです。これは特段珍しいことではありません。けものフレンズ以外のお話しにもよくある表現方法です。

ただ、「けものフレンズもこれを使うのだ」、ということです。


同じことは第10話「ろっじ」でも起こります。

キリンちゃんはオオカミちゃんを「無名の作家」だとか、「自分の漫画を話題にするため」だとか、言ってしまいます。しかし、最後には、自分の大好きな作品の作者であることがわかり、態度を完全に変えます。

これはちょっと言い方はアレですが、「キリンちゃんはばかだなあ」という感じで笑いを誘う場面でした。しかし、一方で、文字を読めること、書けることに関する情報を読み取ることもできるようになっていました

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

http://kemofrieblog.com/2017/03/17/kemono-friends-1-10-a/

けものフレンズ第1話から第10話までみた感想、考察①。フレンズは文字を読めるのか。ネタバレ注意


繰り返しますが、これはけものフレンズに特別な表現ではなく、よく見かける演出です。ただ、けものフレンズもこれを使うのだ、ということです。

だから、一見、荒唐無稽で笑いを誘う場面、ギャグシーンであっても、そこが伏線になっている可能性は高いのではないかな、と思うのです

そのようにけものフレンズを見れば、また別の発見があるかもしれません。


まだ続きます。

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